冬の足音が近づくと憂鬱になるのが、高騰する光熱費です。「冬の寒さ対策」はしっかりしたいけれど、電気代やガス代の請求書を見るのが怖い……。そんな悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
「エアコンはつけっぱなしが得?」「ガスファンヒーターは高い?」
ネット上には様々な情報が溢れていますが、家の環境やライフスタイルによって正解は異なります。
無理せずに節約をしたいんですが、情報が溢れすぎていて選ぶのが大変です…
新しい機器も増えますし、選ぶのも大変ですよね!比較して見ていきましょう♪
この記事では、実測データに基づいたガスと電気の暖房費比較を行い、あなたに最適な暖房器具の選び方と、今日からできる節約の決定版テクニックを徹底解説します。

実測データで見るガス vs 電気の費用比較表(暖房器具別)
まずは結論から見ていきましょう。暖房器具ごとのコストパフォーマンスを知るには、感覚ではなく「数字」で比較することが重要です。
前提条件の設定
比較にあたり、以下の一般的な単価(2024年時点の目安)を設定して試算します。
- 電気料金: 31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価)
- 都市ガス: 160円/㎥
- LPガス(プロパン): 600円/㎥(※地域差が非常に大きいため注意)
- 灯油: 110円/L
20度設定・1時間あたりの電気代・燃料費目安
主要な暖房器具を「1時間使用した場合」のコスト比較表です。
※下記の表はあくまで目安です
| 暖房器具の種類 | エネルギー源 | 消費電力/燃料 | 1時間のコスト | 1ヶ月(1日8h×30日) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| エアコン(6畳用) | 電気 | 105W〜 | 約3.2円〜15円 | 約1,800円〜 | 最強のコスパ |
| 電気ストーブ | 電気 | 800W | 約24.8円 | 約5,950円 | 部分暖房には〇 |
| こたつ | 電気 | 150W | 約4.6円 | 約1,100円 | 省エネ性能高 |
| 電気毛布 | 電気 | 50W | 約1.5円 | 約360円 | 圧倒的最安 |
| ガスファンヒーター | 都市ガス | – | 約15円〜20円 | 約4,500円〜 | 速暖性が高い |
| 石油ファンヒーター | 灯油+電気 | – | 約18円〜 | 約4,800円〜 | 給油の手間あり |
注意: エアコンは設定温度に達するまで最大の電力を消費しますが、安定運転に入ると消費電力が大幅に下がります。そのため、長時間使うほど1時間あたりの平均コストは下がります。
代表的な暖房器具の効率比較(ヒートポンプの凄さ)
なぜエアコンがこれほど安いのか。それは「ヒートポンプ技術」を使っているからです。
電気ストーブが「電気1」を使って「熱1」を作るのに対し、エアコンは「電気1」を使って空気中の熱を集め、「熱5〜6」を生み出します。
- エアコン: 効率◎(部屋全体を温めるなら一択)
- オイルヒーター: 効率△(空気は汚れないが、電気代はエアコンの約2倍かかることが多い)
- セラミックファンヒーター: 効率△(足元などの狭い範囲向け。長時間使用は高コスト)
比較表:部屋の広さ別でのコスト比較
部屋の広さによって、有利な器具は変わります。
- ワンルーム・寝室(〜6畳):
- 最適解: エアコン + 電気毛布
- 狭い部屋では、セラミックヒーター等を使いがちですが、メイン暖房にすると電気代が跳ね上がります。エアコンを弱運転し、寝る時は電気毛布を使うのが最も安上がりです。
- リビング(10畳〜):
- 最適解: エアコン + サーキュレーター
- 広い部屋をガスファンヒーターや電気ストーブだけで暖めようとすると、コストが莫大になります。エアコンをベースにし、足元の冷え対策として「こたつ」や「ホットカーペット」を併用するのが賢い選択です。
自分のライフスタイルに合った機器を選ぶといいですね

暖房器具ランキング:電気代が安い順&用途別おすすめ
「とにかく安く済ませたい」のか、「快適さを優先したい」のか。目的別におすすめランキングを作成しました。
総合ランキング(電気代がかからない順)
- 電気毛布・ひざ掛け(月額 約300円〜)
- 【理由】体を直接温めるため熱効率が抜群。
- こたつ(月額 約1,000円〜)
- 【理由】限られた空間だけを温めるため、ロスが少ない。
- エアコン(月額 約2,000円〜 ※条件による)
- 【理由】ヒートポンプ技術により、部屋全体を暖める器具としては圧倒的低コスト。
一人暮らし向けランキング:コスト・快適さのバランス
一人暮らしの場合、部屋全体を暖める必要がない時間帯も多いはずです。
- 1位:着る毛布 + 電気毛布
- 究極の節約術。在宅ワーク中など、動かない時はこれで十分。
- 2位:こたつ
- 一度入ると出られないのが欠点ですが、エアコンの設定温度を下げられる強力な味方です。
- 3位:人感センサー付きミニヒーター
- トイレや脱衣所など「数分だけ」使う場所に最適。切り忘れ防止機能付きを選びましょう。
家族・リビング向けランキング:快適さと団らん
- 1位:高機能エアコン
- 最新モデルは「AIセンサー」で人の居場所だけを温める機能があり、無駄がありません。
- 2位:ホットカーペット(分割切り替え機能付き)
- 家族がいる場所だけ温められるモデルがおすすめ。床からの冷気を防ぐ効果が高いです。
- 3位:床暖房(ヒートポンプ式)
- 導入コストは高いですが、快適性は最強。ガス温水式の場合はランニングコストに注意が必要です。
1人暮らしなのでミニヒーターを検討してみたいと思います!

冬の寒さ対策と電気代節約の実践テクニック
機器を買い替えなくても、使い方の工夫だけで電気代は数千円変わります。
温度設定のコツ:20度運転の目安
環境省が推奨する暖房設定温度は20℃です。
暖房の設定温度を1℃下げるだけで、約10%の消費電力削減になると言われています。
20℃じゃ寒い!という方は、以下の体感温度を上げる工夫を取り入れてください。
- 首・手首・足首を温める(「3つの首」を冷やさない)
- 湿度を上げる(湿度が上がると体感温度も上がります)
機器の使い方で節約:エアコンの「自動」一択
よくある間違いが「弱運転」での起動です。
エアコンは起動時に最も電気を使います。設定温度になるまでフルパワーで動かし、到達したら微弱運転で維持するのが最も効率的です。
これを勝手に行ってくれるのが「自動運転」モード。手動で「弱」にするよりも、早く部屋が温まり、結果的に電気代が安くなります。
また、「こまめなオンオフ」は逆効果になることが多いです。30分程度の外出なら、つけっぱなしの方が安いケースがほとんどです。
併用テクニック:サーキュレーターで循環
暖かい空気は天井付近に溜まります。足元が寒いから設定温度を上げようとする前に、サーキュレーターや扇風機を天井に向けて回してください。
上に溜まった暖気をかき混ぜることで、足元の温度が上がり、エアコンの設定温度を下げても暖かく感じます。
フィルター掃除で効率UP
フィルターが目詰まりしていると、空気を取り込むのに余計なパワーが必要になり、電気代が5〜20%も悪化します。
2週間に1回掃除機で吸うだけで、年間数千円の節約になります。これは「最も時給の高い家事」と言えるでしょう。
定期的にエアコンのフィルターを掃除するだけでも節約になります!

ガス暖房のメリット・デメリットと検討ポイント
「電気代が高いならガスの方がいいの?」という疑問について解説します。
ガス暖房の強み:圧倒的な「速暖性」
ガスファンヒーターの最大のメリットは、スイッチを入れて5秒で温風が出ること、そしてパワーが強いことです。
朝起きてすぐ部屋を暖めたい場合、エアコンよりもガスの方が快適度は高いです。また、ガスの燃焼時に水蒸気が発生するため、空気が乾燥しにくいというメリットもあります。
ガス暖房の弱点:コストと環境
- 都市ガスの場合:
- エアコンよりは高くなりますが、驚くほど高いわけではありません。「朝の30分だけガスで一気に暖め、あとはエアコンに切り替える」というハイブリッド使いが賢い方法です。
- プロパンガス(LPガス)の場合:
- 要注意です。 プロパンガスは単価が高いため、ガスファンヒーターをメイン暖房にすると、請求額が跳ね上がるリスクがあります。
安全性とメンテナンス
石油ストーブのように給油の手間がないのは楽ですが、ガスコードの接続や、1時間に1回の換気が必須です。
高気密住宅では一酸化炭素中毒のリスクを避けるため、換気には特に注意が必要です。
特性を理解して利用すると賢く使えるかもしれませんね!

住まいの断熱・環境改善で暖房費を減らす
いくら効率の良い暖房を使っても、部屋の熱が逃げてしまっては意味がありません。実は、冬の暖房熱の約50%以上は「窓」から逃げていきます。
窓・カーテン・隙間対策で冷気を防ぐ
- 厚手のカーテン・断熱カーテン: 床まで届く長さにするのがポイント。
- 窓用断熱シート(プチプチ): 見た目は気になりますが、効果は絶大です。
- 隙間テープ: 100円ショップで買えます。サッシの隙間を埋めるだけで冷気の侵入を防げます。
湿度と加湿器で体感温度を上げる
同じ20℃でも、湿度が30%と50%では体感温度が全く違います。
加湿器を併用することで、暖房設定温度を下げても暖かく感じられます。気化式やハイブリッド式の加湿器なら電気代も安く済みます。
隙間対策や加湿器でも温かさを保つことができるので要チェックです!

電力プラン・太陽光発電で電気代を下げる
最後に、根本的な料金体系の見直しです。
プラン比較で下がるケース
- 燃料費調整額の上限: 大手電力会社の規制料金プランには上限がありますが、新電力の自由料金プランには上限がない場合があり、燃料高騰時は逆に高くなるケースがあります。現在の契約内容を確認しましょう。
- 生活スタイルに合わせる: 夜間に電気を多く使うなら「夜間割引プラン」、日中に家にいるなら通常の従量電灯プランなど、生活に合ったプラン変更で月数百円〜千円単位で安くなることがあります。
太陽光発電の活用
戸建てで太陽光パネルがある場合、昼間は「電気代タダ」で暖房を使えます。
蓄電池があれば、昼間に溜めた電気を夜の暖房に回せます。初期費用はかかりますが、電気代高騰が続く中、長期的な防衛策として有効です。
プランの見直しも大切ですね!!

まとめ:ケース別Q&Aと実践チェックリスト
最後に、今日からできるアクションをまとめました。
Q. 一人暮らしで一番安く済む方法は?
A. 「着る毛布」+「電気毛布」+「エアコン(極寒時のみ)」の組み合わせです。
Q. 広いリビング、どうすればいい?
A. 窓の断熱対策を最優先に。その上で、エアコンを「自動運転」にし、サーキュレーターで空気を撹拌。足元にはこたつかホットカーペットを併用してください。
Q. エアコンと電気ストーブ、どっちが安い?
A. 部屋全体を暖めるなら圧倒的にエアコンです。電気ストーブは「着替えの時の脱衣所」など、短時間のスポット利用に留めましょう。
冬の電気代節約は、「我慢」ではなく「効率化」で達成できます。
まずは、「フィルター掃除」と「窓の断熱」。この2つから始めてみてはいかがでしょうか?
賢く暖房器具を使い分けて、お財布にも体にも優しい冬を過ごしましょう!



